中国がタンザニアとザンビアを結ぶ「タンザン鉄道」の再建に向けた協定を締結した。アフリカ中央部の銅鉱山地帯とインド洋の港湾を結ぶ全長1860キロの路線で、中国が1970年代に資金を拠出し建設を支援した。

ザンビア運輸省が9月29日に調印について発表した声明によると、この鉄道の改修費用は約14億ドル(約2070億円)に上る。

タンザン鉄道は老朽化により一部しか運行できない状態に陥っている。今回の改修は、ザンビアと隣国コンゴ民主共和国(旧ザイール)が銅生産を拡大する中で実施される。両国の国境では、貨物のほぼ全量が道路輸送に依存しているため深刻な渋滞が発生している。

タンザン鉄道(ザンビア、2023年9月19日)

この鉄道は、米国と欧州連合(EU)が支援し、同じ銅産地をアフリカ西海岸の大西洋側の港につなぐ「ロビト回廊」と呼ばれる別の鉄道と競合する。

これらの投資は、アフリカの重要鉱物資源へのアクセスを巡る世界的な競争の激化を浮き彫りにする一方で、ザンビアなどの国々にとってインフラ改善の可能性をもたらしている。

原題:China Signs $1.4 Billion Mao-Era African-Rail Revamp Deal (1)(抜粋)

--取材協力:Ana Monteiro.

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