(ブルームバーグ):インドネシア・ルピアは9日の取引で下落。ムルヤニ財務相解任を受け、長期的な財政見通しへの懸念が強まった。
ルピアは1%余り下げ1ドル=1万6483ルピア。インドネシア株の指標ジャカルタ総合指数も安い。インドネシア国債は値下がり。インドネシア銀行(中央銀行)は通貨安定を維持するため市場介入を行っていると当局者が明らかにした。
数年来で最大規模となった反政府デモ発生から数日を経て、プラボウォ大統領は国際社会で信認の厚いムルヤニ氏を解任。大統領によるポピュリスト的政策に対する懸念が高まり、インドネシア資産への圧力を一段と強めた。
フォントベル・アセット・マネジメントのポートフォリオマネジャー、カール・ベルマッセン氏は「われわれの望む展開では全くない」と述べた上で、中銀声明に独立性が低下している兆しが見え始めているとも指摘した。
原題:Indonesian Currency Tumbles After Finance Minister’s Abrupt Exit(抜粋)
--取材協力:Ruth Carson.
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