高市総理大臣が、1月31日、「円安で外為特会の運用が今、ホクホク状態だ」と円安メリットを強調する発言を行いました。外国為替市場では、円が一気に1ドル155円台にまで急落、その後もジリジリと円安が進んでいます。日米通貨当局による「レートチェック」の効果で、せっかく円高に巻き戻したのに、その効果の7割が失われた形で、政策当局の努力は台無しです。

高市総理の「円安容認」発言とは

高市総理の発言は川崎市での遊説で飛び出しました。以下が、その内容です。

「民主党政権の時、1ドル70円台の超円高、日本でモノを作って輸出しても売れないから、日本の企業は海外にどんどん出て行っちゃった。それで失業率も高かった。そっちがいいのか。今円安だから悪いって言われるけれども、輸出産業にとっては大チャンス。アメリカの関税があったけれども、バッファーになった。ものすごくこれは助かりました。円安でもっと助かっているのが、外為特会。これの運用、今ホクホク状態です。だから円高がいいのか、円安がいいのかわからない、これは総理が口にすべきことじゃないけれども、為替が変動しても強い日本の経済構造を一緒に私は作りたい。だから国内投資をもっと増やしたい」

その後、高市総理は釈明

この発言が「円安メリットを強調」「円安容認」などと伝えられ、市場が大きく動いたことに慌てたのでしょうか。高市総理はその後、SNSに投稿し、こう釈明します。

「一部報道機関に誤解があるようです。私は円高と円安のどちらが良くてどちらが悪いということではなく、為替変動にも強い経済構造を作りたいとの趣旨で申し上げました。一部報道にあるように『円安メリットを強調』したわけではありません」

また、盟友の片山財務大臣も3日の記者会見で、「教科書に書いてあることを申し上げたのであり、特に円安メリットを全然強調しておりません」と、釈明に援護射撃を行いました。