「欧州は制裁に加わるべき」

Q:最後に大統領のアラスカ訪問についてお話を伺いたいのですが、この週末で何を達成できるとお考えですか?

ベッセント財務長官:大統領は長い間、このことを考えていました。もし当時 トランプ氏が大統領だったらこの戦争は始まらなかったでしょう。そして大統領はこれ以上の流血を止めることに尽力しています。しかし いかなる犠牲を払ってでもという訳ではありません。誰もがプーチン大統領に不満を持っていました。

私たちはプーチン氏がより本格的に交渉の席に着くことを期待しており、今は交渉の準備ができたように見えますが…我々はロシア産の原油を購入しているインドに対し二次関税を課しましたが、もし状況が好転しなければ制裁や二次関税が強化される可能性があります。

Q:中国についてはどうですか?彼らはロシア産原油の主要購入者です。

ベッセント財務長官:トランプ大統領に先んじて発言するつもりはありませんが、大統領は自身にとって有利な立場を築くのが最も得意です。トランプ大統領はプーチン大統領にあらゆる選択肢があることを明確にするでしょう。

Q:つまり制裁は強化することもあれば緩和することもある?

ベッセント財務長官:制裁を強化することも、緩和することも、制限することも、無期限にすることもできます。世界中を航行しているロシアの「影の船団」を取り締まることができると思います。しかし、私が皆さんにお伝えしたいのはトランプ大統領がプーチン大統領と会談しますが、欧州は陰で誰がどうすべきかなどと文句を言っているということです。

しかし 欧州もこの制裁に加わる必要があります。彼らもこの二次制裁を課す意思を持つ必要があります。私はトランプ大統領とカナダでのG7会議に参加しましたが、欧州はずっとグラハム上院議員の二次関税に関する法案を話し続けていました。私はテーブルを囲むすべてのリーダーを見て「ここにいる全員が中国に200%の二次関税を課す意思があるか」と尋ねました。すると みんな自分の靴を見つめていました。

Q:ドイツは非常に静かだったと想像します。それは長年の問題ですよね。

ベッセント財務長官:ええ「やるか黙るか」という時です。大統領は独自の交渉力を発揮していますが、欧州が加わりさらに多くの交渉力を生み出す必要があります。