東南アジアのマレーシア沖の海上で、ミャンマーのイスラム系少数民族ロヒンギャなどおよそ100人が乗っていた船が転覆し、少なくとも1人が死亡したほか、多数が行方不明になっていて、捜索が行われています。

マレーシア国営メディアは、北部ランカウイ島沖の海上で9日までにおよそ10人の不法移民が救助され、このうち1人の死亡が確認されたと報じました。

ミャンマーで長年にわたり迫害を受けているイスラム系少数民族ロヒンギャなどおよそ100人を乗せた船が転覆したとみられています。現在も多数が行方不明になっていて、マレーシア当局が捜索を続けています。

ミャンマーでは2021年に起きた軍事クーデター以降、内戦に巻きこまれるなどして船で他国へ逃れるロヒンギャが増加。海難事故で命を落とす人が後を絶たず、今年5月にはロヒンギャ難民を乗せた船2隻が転覆するなどして400人以上が死亡したと推定されています。