「仕事で必要なことは学校では教えてもらえない」

そして、もう一つの深刻な問題が、教育の質と労働市場のミスマッチです。

インドの若者の失業率は、学歴が高くなるほど、上昇する傾向にあるというデータもあります。

より多くの若者が高等教育を求めても、その教育内容が実際の仕事に必要なスキルと乖離しているため、学位や資格を持っていても就職できないという状況が生まれています。

多くの大学では、経験の少ない教師が古いカリキュラムで教えているため、卒業生は企業の求める能力を満たせていないのです。

ある求職者は、「学校で教わることは仕事では必要なく、仕事で必要なことは学校では教えてもらえません。私の学歴や経験はどの企業の要件も満たしていませんでした」と語ります。