米上院はトランプ米大統領が推進する税制・歳出法案について、州・地方税(SALT)控除上限を1万ドル(約145万円)に設定した。共和党内で意見が分かれる中、この数字は交渉のたたき台とされる。

事情に詳しい関係者によれば、16日中に公表予定の法案草案には、SALT控除上限として現行の1万ドルが記されている。ただ、上院は控除額について協議を続ける見通しだ。上院は7月4日までの法案可決を目指している。

下院の法案ではSALT控除上限を4万ドルとし、所得制限を設けている。税率の高い州が地盤の一部下院議員は、上院が控除上限を引き下げた場合、法案に反対する構えを見せている。

共和党のスーン上院院内総務

上院案で設定された1万ドルという数字は、SALT控除を巡る合意に向け、政治的対立を伴う重大な協議に上院が関与する意向を示すものだ。1万ドルは、下院が合意した法案の上限4万ドルを大きく下回る。

共和党のスーン上院院内総務は15日にFOXニュースに対し、税率の低い州で選出された共和党議員は、下院案のようにSALT上限を4万ドルまで引き上げることにさほど関心はないとの見解を示した。

「最終的には着地点を見つけることになり、それが下院で必要な票を確保できることを期待する。SALT問題では妥協が必要だ」と語った。

スーン院内総務は7月4日の期限について達成はなお可能との見方を示した。

原題:Senate Deadlocks on SALT, Draft Bill Has $10,000 Placeholder (2)(抜粋)

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