米連邦準備制度理事会(FRB)は、主要な米銀に対しプライベートクレジットへのエクスポージャーについて詳細な情報を求めている。事情に詳しい複数の関係者が明らかにした。プライベートクレジットファンドで解約請求が急増し、不良債権が増えていることを受けたものだ。

FRBによるこうした照会は、プライベートクレジット業界のストレスのレベルや、それが一段と広範な金融システムに波及する可能性を評価することが目的だと、関係者は匿名を条件に説明した。

FRBが通常の監督プロセスに組み込んでいる照会の中には、プライベートクレジットファンドが銀行から借り入れている負債の詳細を求める内容も含まれる。

好況時には、こうした負債がリターンを押し上げ、プライベートクレジットファンドの魅力を高める。一方、不況時には銀行が損失にさらされるリスクがある。

また、米財務省も別途、保険業界に対しプライベートクレジットへのエクスポージャーについて質問していると、事情に詳しい関係者が明らかにした。

FRBと財務省の担当者はいずれも現時点でコメントしていない。

一連の照会は、米規制当局がプライベートクレジットに関するストレスの規模把握を進めていることを示すこれまでで最も強いシグナルの一つだ。プライベートクレジットファンドは当初は機関投資家向けに販売されてきたが、現在は個人投資家にも広がり、規模は1兆8000億ドル(約287兆円)に膨らんでいる。

投資家資金を原資に融資を行い、銀行預金に依存しないプライベートクレジットは、かねて当局の監視対象となってきた。過去数カ月には個人投資家向けファンドへの圧力が高まり、投資家の資金引き揚げの動きが加速したことで、当局は監視を強化している。

原題:Fed Seeks Details on US Banks’ Exposure to Private Credit Firms(抜粋)

(背景を追加して更新します)

--取材協力:Alexandre Rajbhandari.

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