(ブルームバーグ):ソフトバンクグループは、米携帯電話事業会社TモバイルUS株のブロック取引による売却で約48億ドル(約7000億円)を調達した。ブルームバーグ・ニュースが確認した最終的な取引条件の文書から明らかになった。
それによると、ソフトバンクGはTモバイル株2150万株を1株当たり224ドル(224~228ドルの下限価格)で売却した。ブルームバーグの試算によると、売却価格はTモバイルの16日終値230.99ドルから約3%のディスカウントした水準だ。
一方、17日の東京市場でソフトバンクG株は続伸し、一時前日比2.3%高の8690円と、2月27日以来の日中高値を付けた。同社株は年初から16日までで7.5%下げていた。
今回の売却は、過去に投資で得た資金を元手に次の投資先へ資金を投じて成功してきた孫正義社長にとって、最新の例になる可能性がある。
ソフトバンクGはAI(人工知能)関連投資を拡大中だ。オープンAIに最大300億ドル(約4兆3500億円)追加出資する以外にも、データセンターや関連インフラへの投資を計画する。ただ、トランプ大統領の関税政策を背景に米景気の不透明性が増し、資金調達協議は失速しているとの見方も出ている。
ブルームバーグの試算によると、今回売却された株式はTモバイルの発行済み株式の約1.9%に相当する。年次報告書によると、ソフトバンクGは3月31日時点でTモバイル株8540万株(持ち株比率7.5%)を保有している。
今回の売却は、今年2月のカナダのトロント・ドミニオン銀行(TDバンク)による米金融サービス大手チャールズ・シュワブ株売却以来、米国市場で最大規模となる。ブルームバーグがまとめたデータによると、米上場企業による新株および既存株の売却総額は年初来で914億ドルと、前年同期の759億ドルを上回っている。
6月12日に米証券取引委員会(SEC)に提出された書類によれば、Tモバイルの筆頭株主は 欧州最大の電気通信事業者ドイツテレコムで、持ち株比率は59%。
今回の取引はバンク・オブ・アメリカが担当した。
原題:SoftBank Seeks to Raise $4.9 Billion in T-Mobile Share Sale (1)(抜粋)
(情報を更新し再構成しています)
もっと読むにはこちら bloomberg.co.jp
©2025 Bloomberg L.P.