米エンターテインメント・メディア大手のウォルト・ディズニーは、動画配信サービス「Hulu(フールー)」の完全取得に向け、メディア・ケーブルテレビ(CATV)大手コムキャストに4億3870万ドル(約635億円)を追加で支払うと、9日の当局への届け出で明らかにした。

ディズニーによると、4-6月(第3四半期)の純利益はこの支払いにより押し下げられる見込み。取引は7月24日までに完了する予定だという。

ディズニーは2019年、24年以降にフールー全体の企業価値を少なくとも275億ドルと評価した上で、コムキャストが保有するフールーの3分の1の持ち分を買い取ることで合意した。しかし買い取り完了時期が近づく中で、コムキャストはフールーの価値がこの評価額を大きく上回ると主張した。

この問題を巡り両社は、投資銀行3行による評価を通じた仲裁プロセスに入り、ディズニーによると今月9日に決着した。ディズニーはコムキャストにすでに支払っていた86億ドルに加え、4億3870万ドルを支払う。

なお、コムキャスト側の評価ではフールーの企業価値は275億ドルよりも最大で50億ドル高いとされていた。

ディズニーのボブ・アイガー最高経営責任者(CEO)は声明で「この問題がついに解決したことをうれしく思う。NBCユニバーサルとは実りあるパートナーシップを築いてきた。同社の今後の成功を願っている」と述べた上で、「フールーの完全取得によって、その全面的なエンタメコンテンツを『ディズニー+(プラス)』や、間もなく提供予定のESPNの直接配信サービスとより深く統合する道が開かれた。これにより、消費者に比類ない価値を提供できる」と説明した。

一方、コムキャストも「ディズニーのフールー運営の成功を願うとともに、両社のチームが良好なパートナーシップを保ってきたことに感謝する」と発表した。

原題:Disney to Pay Comcast $439 Million More for Its Hulu Stake (2)(抜粋)

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