高級車メーカーのBMWは、通期の利益率が1%にまで縮小する可能性があると警告した。ドイツの自動車メーカーの中でこれまで最も底堅さを発揮してきたBMWだが、中国の需要低迷や中東の戦争の影響などが業績に響いた。

16日遅くの発表によると、BMWは今年の自動車事業利益率見通しを従来の4-6%から1-3%に引き下げた。中国市場の低迷深刻化や、米国とイスラエルの対イラン戦争による消費者心理の悪化などを理由に挙げた。

BMWの柔軟な電気自動車(EV)戦略を評価し、メルセデス・ベンツ・グループなどの競合よりも良い状況にあるとみていたアナリストらにとって、期待が裏切られた格好となった。

BMWのミラン・ネデリコビッチCEO

17日のフランクフルト株式市場で、BMW株は一時11.5%安と、取引時間中として約2年ぶりの大幅下落。年初から16日終値まででも、株価は27%下げていた。

BMWはまた、コスト削減プログラムを拡大する方針を明らかにし、それによる一時的な打撃が下期の業績に表れると説明した。

ただし、このプログラムに人員削減が含まれるかどうかについては明らかにしていない。中国市場の減速で、どこまで踏み込んだ措置を強いられるのかはまだ不明だ。

BMWは1カ月前にオリバー・ツィプセ氏からミラン・ネデリコビッチ氏に最高経営責任者(CEO)の交代があったばかり。元生産部門責任者のネデリコビッチ氏は、開発に数十億ユーロが投じられたBMWの次世代EVシリーズ「ノイエ・クラッセ」の展開を指揮する役割を担っている。

だが、BMWにとって最大の市場である中国の低迷で、この投資が見合うものになるかは難しくなる恐れがある。中国市場の減速の速さは、同社の想定を上回っていた。

ウォルター・メルトル最高財務責任者(CFO)は16日夜の投資家向け説明会で、3月時点の業績見通しは、中国で2025年から26年にかけて月間約5万台の販売を維持することを前提としていたと説明した。だが、1-3月(第1四半期)の販売台数はすでに前年同期比で10%減少し、その後の4月と5月に状況はさらに悪化。年初から5月までの販売台数は前年同期比17.6%減となったと明らかにした。

原題:BMW Forecasts Margin as Low as 1%, Sending Stock Tumbling(抜粋)

(第3段落以降に詳細や17日の株価の反応などを加えます)

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