(ブルームバーグ):来年実施されるコロンビア大統領選への出馬を目指す野党・民主中道党のミゲル・ウリベ上院議員が7日、首都ボゴタでの選挙活動中に銃撃された。手術が行われたが、依然重篤な状態が続いている。今回の事件は1980年代から90年代に同国を揺るがした政治的暴力を想起させるものとなった。
入院先の病院の発表によると、ウリベ議員(39)は「神経外科」手術と左大腿部の処置を終えたが、容体は依然極めて深刻だという。病院は予後についての説明は控えた。
ウリベ議員の妻は事件後、同議員が「命を懸けた闘い」を続けていると説明。当局によると、銃撃に関与した疑いで15歳の未成年者が拘束された。現場では9ミリ口径のグロックが押収された。
ペトロ大統領は演説で、捜査当局が襲撃を指示した人物の特定を急いでいると述べ、動機についてはまだ分からないと述べた。
1980年代から90年代前半、麻薬カルテルによるテロが激化した時期には、大統領候補4人が命を落とした。ウリベ氏の母親であるジャーナリストのディアナ・トゥルバイ氏も91年にパブロ・エスコバル率いるメデジン・カルテルに殺害されている。
ウリベ議員はトゥルバイ元大統領の孫で、親ビジネス政策を掲げており、ペトロ政権による国家介入的な経済政策に反対している。
原題:Colombia Candidate Fighting for Life After Assassination Bid (2)(抜粋)
(ウリベ議員の手術や容体について追加し、更新します)
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