スウェーデンのフィンテック企業クラーナ・グループは、米国で13億7000万ドル(約2020億円)規模の新規株式公開(IPO)を実施した。IPO価格は仮条件レンジを上回った。今週は米IPO市場にとって、今年これまでで最も活発な週の一つとなりそうだ。

クラーナの発表によれば、同社と一部株主は1株当たり40ドルで3430万株を売却した。IPO価格は、ブルームバーグ・ニュースが先に報じていた。仮条件レンジは35-37ドルだった。

事情に詳しい関係者によると、IPOへの応募倍率は20倍超だった。非公開情報として匿名を条件に語った。クラーナの担当者はコメントを控えた。

発行済み株式に基づくクラーナの時価総額は、約151億ドル。ストックオプションやワラント(新株引受権)を含めるとさらに大きくなる。評価額は2022年の資金調達時、フィンテック各社の業績が不安定な中で67億ドルに落ち込んでいたが、今回のIPOで大幅に改善した。

一方、21年にソフトバンクグループが主導した6億3900万ドル規模の調達ラウンドでは企業価値は456億ドルと評価されており、そこからは大きく減少した。

米国のIPO市場は足元で活況を呈している。ブルームバーグの集計データによれば、今年のIPOによる資金調達額は244億ドルに到達。前年同期の204億ドルを上回っている。

原題:Klarna, Backers Raise $1.37 Billion in Oversubscribed IPO (2)(抜粋)

(会社の発表などを追加して更新します)

--取材協力:Georgie McKay.

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