(ブルームバーグ):米プロフットボールNFLのシカゴ・ベアーズが、100年余りにわたって本拠地としてきたイリノイ州シカゴ市からの移転を計画している。チームのオーナーは州の資金援助を受けることなく、郊外に新スタジアムを建設する方針だ。
ケビン・ウォーレン最高経営責任者(CEO)は8日、シーズン開幕戦(対ミネソタ・バイキングス)を数時間後に控え、ファンへ向け新スタジアムをアーリントンハイツに建設すると表明。年内に計画をまとめ、早ければ2031年のスーパーボウル開催地に立候補することを目指す。
ウォーレン氏はチームのウェブサイトに掲載した公開書簡で、「われわれは、州の支援を全く求めず、シカゴ・ベアーズの未来の本拠地となる新スタジアムをアーリントンハイツに建設するという極めて重要な局面にある」と指摘。
さらに、「まだ全ての答えは持ち合わせていないが、必要な承認を得て建設を開始するためにアーリントンハイツ村と協力できると期待している」と付け加えた。
ベアーズはシカゴ市を離れる意向を固めていると、事情に詳しい複数の関係者が確認した。チームは23年、シカゴの北西約40マイル(約64キロメートル)に位置するアーリントンハイツで326エーカー(約132万平方メートル)の土地を1億9700万ドル(約290億円)で購入していた。
ベアーズは1920年代にシカゴに根を下ろし、現在の本拠地ソルジャー・フィールドを50年余り使用している。
昨年にはジョンソン市長の後押しを受け、シカゴ市内に新スタジアムを建設する計画を公表。市債で一部費用を賄う内容だったが、プリツカー州知事は当時、この提案を「実現不可能」としていた。
原題:Chicago Bears to Leave City for Suburbs, Forgoing State Cash (3)(抜粋)
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