サッカーのイングランド・プレミアリーグ、トッテナム・ホットスパーはオーストラリアの金融大手マッコーリー・グループから約9000万ポンド(約180億円)を調達した。クラブはタイトル獲得を目指して経営再建に取り組んでいる。

新スタジアムの建設後、赤字が続いているトッテナムは将来の放映権収入を一括で現金化することでマッコーリー側と合意したと、事情に詳しい複数の関係者が明かした。放映権収入は2025年12月から26年5月までの間にプレミアリーグから支払われるという。関係者は非公開情報だとして匿名を条件に語った。

欧州サッカークラブの間では、将来の収入を見越し短期の資金繰りを強化する動きがある。関係者によれば、他のクラブとも同じような取引を行っているマッコーリー側は手数料や利子を得るが、その詳細は明らかになっていない。

大富豪ジョー・ルイス氏の一族が管理するトッテナムとマッコーリーの担当者はいずれもコメントを控えている。

プレミアリーグの放映権収入は高額で、シーズンを下位で終えたクラブでも年間1億1000万ポンド以上を得る。上位チームの収入はさらに増加する。

トッテナムを巡っては、長年クラブを率いてきたダニエル・レビー会長が突然退任し、買収観測が出ていた。、トッテナムは7日、ルイス氏の一族がクラブの買収に関心を示す2件の提案を拒否したと発表した。

大手会計事務所デロイトが1月に公表した調査によると、トッテナムは欧州のサッカークラブで9番目に多い収入を得ており、オーナー側が資本を注入したのは22年が最後。

原題:Tottenham Hotspur Raises £90 Million in Media Rights Deal(抜粋)

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