アメリカのトランプ大統領はイスラエルがカタールでイスラム組織ハマスの幹部を標的とした空爆を行ったことについて、「とても不満だ」と述べました。
トランプ大統領
「あす、正式な声明を出すつもりだが、私はとても不満だ。あらゆる面からとても不満だ」
トランプ大統領は9日、イスラエルが停戦交渉の仲介国・カタールでハマスの幹部を標的とした攻撃を行ったことについて、「不満だ」とし、10日に正式な声明を出すと話しました。
これに先立ちトランプ氏は、SNSに「イスラエルのネタニヤフ首相の判断であり、私の判断ではない」と投稿しました。
そのうえで、「我々とともに平和のために努力しているカタールを一方的に爆撃することは、イスラエルやアメリカの目標の達成に繋がらない」と強調しています。
また、トランプ氏は、自らの指示でイスラエル軍の攻撃をカタール側に知らせたものの、連絡は「遅すぎた」としてカタールの首相に対し、「同じようなことが2度と起こらないと約束した」と書き込みました。
一方、アメリカのニュースサイト「アクシオス」は、「イスラエルの攻撃はガザでの停戦をめぐるハマスの反応を待っていたホワイトハウスを驚愕させ、トランプ大統領の側近たちを激怒させた」と報じています。

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