(ブルームバーグ):米ファッション大手ラルフローレンは、現在の力強い売上高の伸びが今期(2025年4月-26年3月)の後半に鈍化するとの見通しを示した。米個人消費の減速が背景だ。
為替変動の影響を除いた通期売上高の伸びは「1桁台前半」にとどまると同社は予測した。アナリスト予想の平均は約4%増だった。
同社は米消費支出が弱まっていることが逆風となっており、売上高の伸びは通期では4-9月(上期)に偏る見通しだと説明した。
パトリス・ルーベ最高経営責任者(CEO)は22日の発表文で、自社の多様なサプライチェーンや業務規律、強固な財務基盤を活用して現在のマクロ経済の不確実性を乗り切る方針を示した。
22日の米株式市場で同社の株価は1.3%高で通常取引を終えた。年初来では20%上昇している。
ラルフローレンの売上高は鈍化が見込まれるものの、同業のタペストリーと同様に、業績見通しはなお堅調だ。今月決算を発表したタペストリーは高級ファッションブランドの「コーチ」を展開する。
ラルフローレンとタペストリーは競合会社と比べて中国からの製品調達が少ないため、米関税の影響が比較的小さい。また、「ルイ・ヴィトン」や「プラダ」のような超高級ブランドより価格帯がやや低いため、消費者の慎重姿勢が高まる中でも、米市場で競争力を維持している。
原題:Ralph Lauren Expects Robust Growth to Slow Amid Weakness in US(抜粋)
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