中国の電子商取引大手アリババグループは、ゼロクーポン転換社債を発行し、31億7000万ドル(約4700億円)を調達することを目指している。転換社債の発行として今年最大の案件となる見通しだ。

ブルームバーグ・ニュースが確認した条件によれば、社債は2032年償還で、転換先は米国預託証券(ADR)となる。調達資金はデータセンター拡張や技術刷新、海外事業展開の強化などに充てられる。

アリババのADRは10日午後5時1分(日本時間11日午前6時1分)時点の時間外取引で1.7%安の141.53ドル。年初来では同日終値時点で71.1%上昇していた。

アリババは昨年、50億ドル規模のドル建て転換社債を発行。今年7月には傘下のアリババ・ヘルス・インフォメーション・テクノロジーの株式に転換可能な120億香港ドル(現在のレートで約2300億円)規模の社債を発行した。

今回の転換社債ではプレミアムが27.5-32.5%、ロックアップは条件決定日から90日間となる。

バークレイズやシティグループ、HSBCホールディングス、JPモルガン・チェース、モルガン・スタンレー、UBSグループが関与している。

原題:Alibaba Seeks $3.17 Billion in 2025’s Biggest Convertible Issue(抜粋)

もっと読むにはこちら bloomberg.co.jp

©2025 Bloomberg L.P.