(ブルームバーグ):サウスウエスト航空幹部は22日、航空旅行需要の低迷が続いているとの見方を示した。需要の低迷は、今年に入り顕在化し多くの航空会社が利益見通しを取り下げる要因となっている。
同社の最高財務責任者(CFO)トム・ドクシー氏が「業界全体で転換点は見えていない」とウルフ・リサーチの会議で指摘した。同社は今四半期のユニットレベニュー(座席キロ当たりの収入単価)を横ばいから4%減と見込む。年初時点では見通しを6ポイント下回った。
米国の複数の航空会社は先月、通期の利益見通しを撤回した。2月と3月に予想外に需要が減り、年残りの見通しが不透明になったためだ。貿易戦争やインフレ、政府の雇用削減、国境政策を巡る懸念などが国内旅行需要の減退を招いている。
ドクシー氏の警告は、他の一部航空会社による最近のより楽観的な見解と対照的だった。アメリカン航空グループのデボン・メイCFOは同じ会議で、年初想定よりも低水準ではあるものの、需要は「間違いなく安定している」と話した。撤回した通期の業績予想をいつごろ再提示するかについては言及を避けた。
原題:Southwest Air CFO Warns of Ongoing Softness in Travel Demand (2)(抜粋)
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