IAEA=国際原子力機関の理事会が開かれ、グロッシ事務局長はイランの核施設への査察の再開に向け、「実践的な方法についてイラン側と合意した」と明らかにしました。

IAEAのグロッシ事務局長は9日にエジプトのカイロでイランのアラグチ外相と会談し、核施設への査察の再開に関し、実施する手順などについて合意したと明らかにしました。

今年6月にアメリカ軍が核施設を攻撃して以降、査察が停止していて、IAEAは「イランによる高濃縮ウランの貯蔵量は不明」としています。

一方、イランのアラグチ外相は10日、国営メディアの取材に応じ、「新たな合意は、査察官に核施設へのアクセスを保証するものではない」としたうえで、更なる協議が必要との見方を示しました。