(ブルームバーグ):23日の債券相場は上昇。米国で長期金利が3営業日ぶりに低下したことや、日本銀行がこの日に予定する国債買い入れオペで需給が改善するとの期待が相場を支えている。
農林中金全共連アセットマネジメントの長友竜馬シニアファンドマネジャーは、債券相場は米金利低下を受けてしっかりの展開と指摘。超長期債については、前日の野口旭審議委員の発言で日銀の金利上昇への手当は期待できなくなっており、軟調地合いが継続しそうだ」と述べた。
日銀は23日午前の金融調節で、定例の国債買い入れオペ実施を通知した。対象は残存期間1年超3年以下、3年超5年以下、5年超10年以下、10年超25年以下で、買い入れ額はいずれも前回オペから据え置いた。
総務省が23日発表した4月の全国消費者物価指数(生鮮食品を除くコアCPI)は前年比3.5%上昇し、市場予想(3.4%上昇)を上回った。生鮮食品とエネルギーを除くコアコアCPIは3.0%上昇と伸びが拡大し、市場予想と一致した。
長友氏は、やや強めとなったが、東京CPIに整合性が取れた結果だと指摘。「4月というタイミングでサービスが大きく動かず、サプライズ感もなかった」と述べた。

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