米議決権行使助言会社のインスティテューショナル・シェアホルダー・サービシーズ(ISS)は6月に予定されているトヨタ自動車の定時株主総会で豊田章男会長(69)の取締役選任議案に賛成するよう推奨した。ISSは昨年の株主総会では豊田氏の選任に対し反対を推奨していた。

トヨタ本社(愛知県豊田市)

ISSは英文リポートで、豊田氏について「特段の懸念はない」と評価した。一方、監査等委員である取締役候補でUBSアセットマネジメント(日本)の社長などを務めたジョージ・オルコット氏(70)については独立性を欠いているとして反対を推奨した。トヨタの株主総会招集通知によると、同氏と2020年6月から22年3月までアドバイザー契約を締結しており、報酬として計2200万円を支払ったという。

ISSはその他の人事案についてはいずれも賛成を推奨した。また、監査役会設置会社から監査等委員会設置会社への移行に関する定款一部変更を含めたその他の議案についても賛成を推奨した。

トヨタの株主総会は6月12日に愛知県豊田市のトヨタ本社で開催される。昨年の総会では豊田氏の取締役選任案についてISSと並んで米グラスルイスも反対を推奨していた。

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