中国の習近平指導部が全国の公務員に対し、出張や飲食、役所のスペースにかかる無駄な支出を削減するようあらためて指示した。経済の逆風が政府予算を圧迫する中で、共産党が緊縮財政を進めようとする新たな兆しだ。

国営新華社通信は18日、党と政府が出した通達について、受け付け窓口や酒類・たばこに関係する支出にも触れていると報道。「厳格な勤勉さと倹約を求め、ぜいたくと浪費に反対する」とし、「浪費は恥であり、節約は美徳」と通達は説いているという。

19日の本土株市場では、酒造会社が売られ、貴州茅台酒が2.2%安と、6週間ぶりの下落率となった。瀘州老窖も2.6%下げた。

中国では地方政府が土地売却収入の減少で予算が制限される一方、巨額の債務にも直面。今回の措置は習指導部が官僚に支出削減を促している取り組みを再確認する内容だ。最高指導部は2023年終盤、「倹約を習慣とすべき」だと求めていた。

原題:China Tells Officials to Rein In Alcohol, Cigarette Spending(抜粋)

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