(ブルームバーグ):20日の債券相場は下落に転じている。20年債入札の応札倍率が2012年以来の低水準となったことを受けて売りが優勢になった。
20年債入札は応札倍率が2.50倍と2012年以来の低水準となった。最低落札価格は98円15銭と予想(99円80銭)を大きく下回った。大きいと不調を示すテール(落札価格の最低と平均の差)は1円14銭と1987年以来の水準に拡大した。

日本銀行は20日に銀行と証券会社、21日に機関投資家などの実務担当者との債券市場参加者会合を開催する。6月の金融政策決定会合で行う国債買い入れ減額計画の中間評価に向け、市場の動向や機能度を含めて点検し、計画修正の是非や来年4月以降の方針を議論する。
三菱UFJモルガン・スタンレー証券の鶴田啓介シニア債券ストラテジストは、市場では減額ペース加速への警戒感があるようだが、昨年同様に緩やかな減額ペースを決定する可能性も考えられると指摘。また、「需給不安が指摘される超長期ゾーンに配慮した運営見直しを求める声が上がる可能性がある」とした。
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