全国にある百貨店の3月のインバウンド売上高は3年ぶりにマイナスに転じました。

日本百貨店協会によりますと、全国にある百貨店の3月のインバウンド売上高は442億円となり、前の年と比べて10.7%減少しました。2022年3月以来、3年ぶりの前年割れです。

インバウンドの購買客数は13.4%増加し51万5000人と、3月として過去最高を記録。一方で、1人あたりの単価は大幅に減少し、21.3%マイナスでした。

日本百貨店協会 西阪義晴 専務理事
「為替の要因も多い。アメリカを発信源とする不透明・不確実と申しますか、経済の悪化への懸念も含めて消費マインドが低下してきている」

3月はおよそ5か月ぶりの水準となる1ドル=147円台をつけるなど円高傾向だったほか、景気が減速する懸念などから高額商品が不調だったということです。