(ブルームバーグ):米クリーブランド連銀のハマック総裁は16日、金利の方向性について柔軟なスタンスを維持していると述べた。トランプ大統領の政策とそれが経済に与える影響に対する不確実性が理由だ。
同総裁はオハイオ州コロンバスでブルームバーグ・ニュースとのインタビューに応じ、利下げや利上げを含めさまざまな対応が求められる可能性のある複数のシナリオを提示。その上で、どの展開が最も起こりやすいかについて確信を持てないと語った。
「現在、可能性の幅は非常に広い」と指摘し、「さまざまな結果が起こり得る状況にあるため、われわれは異なる可能性に対してオープンな姿勢で臨む必要がある」と話した。
ハマック総裁が示したシナリオの一つは、労働市場が急激に悪化し、関税によるインフレ効果が一時的であると見なされる場合、利下げが必要になるというもの。一方、インフレ率や将来の物価に対する期待が大きく上昇し、雇用が堅調に推移した場合には、利上げの必要が生じる可能性もあるとの見方を示した。
その中間に位置する第3のシナリオとして、インフレが顕著に上昇する一方で雇用が弱まるケースにも言及。この場合、連邦準備制度の「物価安定」と「最大雇用」という2つの責務が対立することになり、難しい判断を迫られると同総裁は説明した。
そうなれば、連邦準備制度がそれぞれの目標からどれほど開きがあるのかを見極め、目標に戻るまでにどの程度の期間を要するかを評価する必要があるという。「その場合、われわれが本当に必要になるのは、目標との乖離(かいり)の大きさと持続性を理解することだ」と述べた。
その上で、今のところトランプ政権による貿易・移民・財政政策変更が労働市場と物価のどちらにより大きな影響を与えるのかを判断するのは時期尚早だとし、「基本シナリオを確信することは難しい」と語った。
原題:Fed’s Hammack Sees Wide-Ranging Possibilities for Economy, Rates(抜粋)
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