アメリカのトランプ大統領がイラン指導部の「分裂」に言及したのに対し、イラン側は「結束によって侵略者に後悔させる」などと「分裂」を否定し、反発しました。

トランプ大統領は23日、SNSで「いまイランは自分の国の指導者が誰なのかさえ分からない極めて困難な状況に陥っている」としたうえで、「戦場で惨敗続きの“強硬派”と名ばかりの“穏健派”が内紛を起こしている」などと投稿しました。

これに対し、イランのペゼシュキアン大統領は23日、自身のSNSで、「イランには『強硬派』や『穏健派』といった区別は存在しない」と強調。そのうえで、「国民と政府の鉄の結束によって、最高指導者に従い、侵略者に後悔させる」と投稿しました。

また、ガリバフ国会議長も同様の発信を行い、トランプ氏の投稿をけん制しました。

イランの指導部をめぐっては、アメリカメディアなども「内部分裂の状態にある」などと報じていますが、今回の発信は、体制の結束を内外に示す狙いがあるとみられます。

また、アラグチ外相も「戦場と外交は完全に連動している」と強調し、「イラン国民はこれまで以上に団結している」と結束をアピールしました。

イランの最高指導者・モジタバ師のSNSでも、「同胞の間に生まれた驚くべき団結の結果、敵側に亀裂が生じている」などとする投稿がありました。

そのうえで、「敵のメディア工作は国民の精神や心理を狙い、団結と国家の安全を損なおうとしている」などと警戒感を示したうえで、「我々の不注意によって、この邪悪な意図が実現してしまうことがあってはならない」などと呼びかけました。