(ブルームバーグ):米司法省は、州の規制下にあるマリフアナ(大麻)を危険性の低い薬物に再分類した。重要な転換となり、今後数年で合法的な大麻販売が大きく拡大する可能性がある。
ブランチ司法長官代行が署名した指令により、認可されたマリフアナ製品は、ヘロインやLSDと同じ連邦区分であるスケジュールIから、より規制の緩いスケジュールIIIへと移された。この措置は娯楽目的での全米合法化には至らないものの、長年にわたり規制緩和を求めてきた多くの支持者の要求に応える内容となっている。
この指令により、マリフアナのさらなる再分類に向けた公聴手続きを6月29日に開始することも定められた。
ブランチ氏は声明で「司法省は、医療の選択肢へのアクセスを拡大するというトランプ大統領の公約を実行に移している」と説明。「今回の再分類により、この物質の安全性や有効性に関する研究が可能となり、最終的には患者により良い医療を提供し、医師にとってもより信頼できる情報が得られるようになる」と述べた。
今回の措置は、2024年の選挙でトランプ大統領を支持した若い男性層からの支持を強める可能性があるが、イランとの戦争や消費者物価の上昇を受けて政権への支持は弱まりつつある。一方で、より伝統的な保守層の反発を招く可能性もあり、今後の選挙で共和党内の亀裂要因となる可能性がある。
23日には大麻関連株が上昇し、ティルレイ・ブランズの株価は一時19%高となった。
トランプ大統領は昨年12月、規制物質法に基づき大麻をスケジュールIからスケジュールIIIへ移行する手続きを完了するよう同省に指示していた。スケジュールIIIには、コデインやケタミン、テストステロンなど依存性の低い薬物が含まれる。
この措置により、大麻が合法とされる州で販売を行う企業が負担している重い税負担が軽減される可能性があるほか、この薬物に関する臨床研究の拡大にも道が開かれる見通しだ。バイデン大統領の下で同省は2024年に再分類を正式に勧告していたが、進展は停滞していた。
司法省によると、ブランチ氏は薬物の再分類権限に基づき、連邦食品医薬品局(FDA)が承認したマリフアナを含む製品や、州の認可制度の下にある医療用マリフアナをスケジュールIIIに位置付けた。
同省はまた、規制物質法に基づきマリフアナをスケジュールIから完全に除外し、スケジュールIIIへ移行するための規則制定手続きを再開し、迅速化すると発表した。
麻薬取締局公聴会
司法省によると、麻薬取締局(DEA)は、マリフアナの再分類案を巡る新たな行政公聴会を6月29日に開催する予定だ。
同省は今回の指令について「司法省が常識的な政策を推進し、すべての米国民の安全と福祉を最優先する姿勢を示すものだ」と述べた。
原題:US Labels State-Licensed Marijuana as Less Dangerous Drug (2)(抜粋)
--取材協力:Redd Brown、Carmen Reinicke.もっと読むにはこちら bloomberg.com/jp
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