米アルファベット傘下グーグルの人工知能(AI)要約が、米国での人工妊娠中絶に関するインターネット検索に対して、「危機妊娠センター(CPC)」の主張を取り込んだ結果を提示していることが明らかになった。CPCは妊婦に中絶手術を受けないよう説得している。

非営利団体「キャンペーン・フォー・アカンタビリティー」が調査報告で明らかにした。それによると、グーグルの検索結果をAIが要約して説明する「AIオーバービューズ」は、中絶前に超音波検査を義務付けているアリゾナ、フロリダ、ウィスコンシンの3州での検索要約で同検査について、CPCの情報を引用し、女性が情報に基づいて健康に関する判断を下す手段だとプラスの印象を与える説明をしていた。

CPCにとって超音波検査は妊婦に中絶手術を受けないよう説得する機会になる。ただ医療専門家は同検査は通常、医学的に不要であるばかりか、金銭とスケジュールの両面で受診者の負担になると指摘する。

グーグルは発表文でAIオーバービューズについて、「さまざまな見解が存在するテーマに対し、多角的かつ質の高い情報を提示するよう設計されている」と説明。「当社は検索結果や広告に表示されるサイトについて、ユーザーが背景を把握できるよう多様な手段を提供しており、広告主が中絶に関するサービスを提供しているかどうかの開示もその一つだ」とした。同社はポリシーに違反する広告については削除対応も行っている。

原題:Google’s AI Overviews Echo Anti-Abortion Messaging, Report Finds(抜粋)

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