ドル高を見込む投機筋のポジションが拡大してきたものの、ドルを売りたい投資家は、一般に想定されるよりもはるかに多い。米モルガン・スタンレーがこうした分析を示した。

デビッド・アダムス氏らストラテジストは、「ドル強気派は多く、おそらく最も声高に自身の見解を示している。一方で、もっと『寡黙』だがドル売りを検討している投資家も多数存在するようだ」とリポートで言及。「その多くには余力があり、ドルをショートするためのサインを待っている」と記した。

そうした機会が近く生じる可能性はある。3月にかけてのインフレ指標が米金融当局の追加利下げを促す可能性があるほか、米議会による財政に関する交渉の長期化が、ドル強気派を失望させる可能性があると同氏らは指摘した。

貿易政策に関して比較的穏当な結果を見込んでおり、それもドルの重しとなる可能性があるとの見解も示している。

モルガン・スタンレーは、ユーロや円、ポンドに対しドルのショートを推奨している。

原題:Morgan Stanley Says Traders Waiting for Chance to Sell Dollar(抜粋)

--取材協力:Anya Andrianova.

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