思わず、つんつん、つんつん…。むっちむち、ぽちゃぽちゃの赤ちゃんを見て、指先でその感触を確かめたくなることはないだろうか。しかし、むっちむち、ぽちゃぽちゃの大人には決してできない行為だ。赤ちゃんへの距離感は曖昧になりがちで、実は、小さいころから大人がある意識を持つことが大切なようだ。

赤ちゃんを、つんつん、つんつん、これって問題?!

皆さんはどう思いますか?ほっぺ、つんつん。

「はなちゃん(仮名)は教室で大人気ですよー」。娘の習い事の先生からそんな風に言われたことがある。え、そうなの?と筆者は嬉しくなった。確かに、やさしくて、笑顔の可愛い娘だとは思っていたが、みんなも大好きなんだと心躍った。しかし、教室で娘の様子を見て驚愕した。

つんつん、つんつん、つんつん…

娘は上のクラスのお兄ちゃん、お姉ちゃんたち、そして先生に、ほっぺをつんつんされていたのだ。娘が人気というよりも、娘のむっちむち、ぽちゃぽちゃのほっぺが人気なのだった。

娘は身体をくねらせ、笑顔でキャーキャー言っていた。遊びの延長で、誰もなんの悪気もない様子だった。しかし、この光景に、筆者は強烈な違和感を持った。

当時娘は3歳。その年齢なら、つんつんもスキンシップやコミュニケーションの一つだと感じられる方もいるかもしれない。しかし、もし娘が中学生だったら、高校生だったら、多くの人がつんつんに違和感をもつのではないだろうか。3歳ならよくて、10代ならダメという子どもへの接し方とは、どうにも腑に落ちないのだった。