「“石破カラー”出すと党内怒る」

上村キャスター:
石破新総理の党内の立ち位置に関して、1日、このようなやりとりがありました。
教育無償化を実現する会 前原誠司 代表
「“石破カラー”をちゃんと出して頑張ってください」
石破総理
「出したら打たれるでしょ」
教育無償化を実現する会 前原誠司 代表
「あんまり本音は言わないように」
石破総理
「出すと国民は喜ぶ。党内は怒る」
これはどのようにとればいいのでしょうか。
TBS報道局 岩田夏弥 政治部長:
(石破氏は)前原氏とはだいぶ古くからの付き合いで、本音で語り合えるような関係だと思います。カメラはありましたが、この発言は石破氏の今の心情が表れていると思います。
自分のカラーを出したら国民は喜ぶけれども、党内からは怒られてしまう。その中でどうしていったらいいのか、まだ悩んでいるところだと思います。
ホランキャスター:
まさに、こういう発言が石破氏らしいなどと思います。これを失ってしまうと、石破氏が石破氏がなくなってしまうような印象を持たれる方も多いかと思います。

TBS報道局 岩田夏弥 政治部長:
笑顔でこういう話をしている状況なので、まだ大丈夫なんでしょう。
ただ、またいろいろな自由な発言をして、党内からハレーションが起きたりすると、どうなってくるのか。やはり総理大臣の発言は、非常に重いです。一言一言、これからとても大事になってくると思います。
井上キャスター:
数日前に岩田部長は「石破氏は党内基盤が一番弱いので、選挙で勝って盤石にするしかない。その道を選んだのだろう」と言いました。
いわゆる永田町の論理をとるのか、国民をとるのかでいうと、永田町の論理をとり始めたとも思えます。そうであれば選挙に勝てるんですか。
TBS報道局 岩田夏弥 政治部長:
国民だけとなって、永田町に見向きされなくなったら、政権は成り立たなくなってしまいますよね。ある程度、協力を求めながら、その中で国民に向いてどれだけのことができるか、だと思います。
井上キャスター:
あとで国民の方を向けるかもしれないから、今はバランスを少しでも永田町の論理でと?
TBS報道局 岩田夏弥 政治部長:
現状としては、そこもそことして理解してやっていかないことには、どうにもならない。それを周りから見ると「ブレているな」「大丈夫かな」と思われているのでしょう。
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<プロフィール>
岩田夏弥
TBS報道局政治部長 元官邸キャップ
小渕総理以来、主に政治取材を担当