ソニーグループの金融完全子会社で東証プライム市場への上場を予定しているソニーフィナンシャルグループ(FG)の流通参考値段が150円となった。日本取引所グループが22日に公表した。

ソニーFGは29日に上場する。初値決定に関わる気配値の基準となる価格を東京証券取引所が決める際、同値段を参考にする。新規株式公開(IPO)での公開価格とは異なり、企業の時価総額を直接的に示す指標となるものではない。

ソニーGは2023年度の税制改正で認められた「パーシャルスピンオフ」という制度を使い、ソニーFGを上場させる。ソニーGが20%未満の株式を継続保有しつつ、残るソニーFGの株式をソニーGの株主に分配する。ソニーGの株主は二つの上場銘柄を保有することになる。ソニーFGは公募・売り出しは実施せずに、直接上場する形となる。

パーシャルスピンオフの効力発生日は10月1日。ソニーFGはソニーGの持ち分法適用会社となる。ソニーGは20年、約4000億円を投じて金融事業を手掛ける上場子会社のソニーフィナンシャルホールディングスを完全子会社化していた。

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