山口の外郎 お伊勢参りの参拝客により広まる
そう、山口の外郎は、山口大神宮へのお伊勢参りの参拝客によって広まっていったんです。以来、県内の様々な店で製造・販売され、司馬遼太郎をはじめ、数々の著名人が舌鼓を打ちました。

田中社長
「こういうお菓子があるというのは、やはり町自体が成熟した町なんじゃないかということを文章で残されていたりとか。何か失敗したら、ちょっと外郎を持ってお詫びに行こう、なんかお祝い事があったら外郎を持ってお祝いに行こう、それを当たり前のようにやっている。これが成熟した文化なんですよ。自分たちの町の誇り、これは守らなくちゃいけない。僕らはやっぱり、伝えていかないといけんなと思いますね」

『“おっとり”した優しい味』とうたわれる外郎。ゆったりとした山口の雰囲気とともに、いつまでも残していきたいものです。