かやぶき屋根の家で3兄弟の子育て やまこさん家族の春
築150年のかやぶき屋根の家に暮らす家族。薪で風呂を沸かし…囲炉裏でご飯を炊く。自然とともに春夏秋冬を暮らします。
自然と共存する里山の暮らしをSNSで発信している「やまこ」さん。かやぶき屋根の家で3兄弟の子育てを楽しむ姿をこの番組で紹介してきました。やまこさん家族の春に密着しました。
山口市仁保地区にある築150年のかやぶき屋根の家。この家で生まれ育ったやまこさんは、現在、夫と子ども3人の5人で暮らしています。山で拾った木の枝を薪にして風呂の湯を沸かし、いろりを囲む。その生き方は、まさに日本の原風景です。
やまこさん「大学時代、国際大学に行ってたんですけれども、いろんな国の人と触れ合ったり、自分も外国に行っていろんな文化に触れる中で、私が育ってきたこの日本の伝統的な暮らしっていうのはとても価値があるものなんだなっていうことに気づいて」
子育てをするなら、この家で。大学卒業後はハンガリーで仕事をしていましたが、結婚を機に2011年、ここに戻ってきました。自然に感謝しながら、穏やかな日々を過ごしています。
にぎやかな春、しいたけの駒打ち
3月8日。やまこさんにとって、春は大忙しです。
三男・要くん
「とんととんととん!うん楽しい!」
梅が満開を迎える頃には原木しいたけの駒打ちです。穴を空けた原木に、シイタケ菌を繁殖させた小さな木片、種駒を埋め込みます。この日は、やまこさんの両親と伯父が手伝いに来ていました。
やまこさんの父・昭さん
「要くんはだいぶんね、前よりはずいぶん辛抱強うなったですね」
要くん
「前回は疲れて嫌だった。きょうはいい」
小学2年生の次男、周くん。小学1年生の末っ子、要くん。「辛抱強くなった」要くんでしたが、集めた木くずをふりまいたり、何でも遊びにしてしまう年頃でもあります。
毎年の作業に子どもたちの成長も
小学5年生の長男、優くんが少し遅れて学校から帰ってきました。
昭さん「おかえり!お疲れさん。待っちょったよ」
優くん「うん」
周くんと要くんは、飽きて遊んでいます。
手際よく駒打ちする優くん。
やまこさん「どんどん、毎年上手になりよるね」
この作業を、もう10回ほども手伝っているという優くん。原木を運ぶ力仕事もできるようになりました。
雨は当たるけど、直射日光は当たらない場所で2度、梅雨を越すとシイタケが生えてきます。収穫は来年の秋です。
やまこさん
「ここ数年で優の成長が著しい。やりよっても遊びだして、周や要みたいやったのにね」