「当時の防犯カメラを見てみると作品が動いてくるのがわかった…」

富山市ガラス美術館 土田ルリ子館長:「非常に華やかな作品が展示してある部分が全くの無傷だったのは、”免震装置”が功を奏したからです。一緒に揺れることで上にあるものが倒れない構造になっているんです」

館内には、約300枚ものガラスを使用した、大がかりなインスタレーション(空間芸術)作品も展示されていましたが、免震装置が機能し無事でした。地震が発生した元日は休館日だったため、けが人もいませんでした。

記者:「美術館では免震装置がよく取り入れられている?」
富山市ガラス美術館 土田ルリ子館長:「工芸品が多いような美術館では取り入れてはいるんですけど。やはり費用面で結構かかるので、必ずしも免震装置がある美術館ばかりではないですね」

土田館長は、今回の地震で免震装置の効果を実感し、全展示エリアへの導入を検討したいとしています。

免震装置が配備されていないエリアは―。

富山市ガラス美術館 土田ルリ子館長:「この作品、倒れなかった作品ではあるんですけど。もともと転倒防止のシートをつけていたんです。あと、作品よりも一回り大きな展示台に乗せたりすることで…当時の防犯カメラを見てみると作品が動いてくるのがわかったりするんですけれども。ある程度大きな台に乗せていたこともあって、そこから落ちなかった。本当に土俵際すれすれみたいなところで止まってくれたものもあります」

転倒防止シートなどのおかげで、18あるガラスアート作品のうち15作品が無事でした。

来館者:「1番倒れるかなと思ったんですけど無事でびっくりしました」