安倍元総理銃撃事件をめぐり11日、旧統一教会が会見を開きましたが、12日は霊感商法の問題に取り組む弁護団が会見を開きました。富山県内に住む元信者の女性が、教会の活動や献金などの果てに家庭が崩壊し、ついに離婚に追い込まれるまでを証言しました。追跡第2弾です。

【第1弾】「お金お金お金、献金献金で家庭ぐちゃぐちゃ」元信者の家族が語る
【第3弾】「さらに献金しなくちゃ…」政治家の“お墨付き”で
【第4弾】「61億K必要」“K”=献金集めを指示する内部文書 謎の“M作戦”
【第5弾】「“自爆テロ”でもやりたい…」財産を献金する苦悩を告白
【第6弾】「お父さんごめん、貯金こんだけやわ…」妻が涙で夫に告白
【第7弾】「献金させてしまい後悔してます」私が勧誘員に変わるまで
【第8弾】貯金額調べ 献金目標をリストに「献金させて後悔しています」

12日、霊感商法の問題に取り組む弁護士が会見を開きました。
全国霊感商法対策弁護士連絡会 山口広弁護士:
「私が許せないのは、山上容疑者のお母さんが平成14年、2002年に奈良地裁で自己破産しています。その自己破産は明らかに統一教会に対する過度の献金のためですよ。それ以外考えられませんよ。それを(教団は)昨日の記者会見ではあたかも他人事のように言ったうえで、『その後の献金はありません』と。おそらく献金させています。借金させても献金させます。カードの借金をしたために自己破産した信者はたくさんいます。それを白々しくああいう形で証言することは許されない」


渡辺博弁護士:
「これは単なる本なのですが、これを統一教会はいくらで信者に買わせるかといったら3000万円です。こんな普通の本が(教団の「聖本」)3000万円です」




会見で弁護士たちは、旧統一教会をめぐって、今も霊感商法の被害は続いていて、去年1年間だけで3億3000万円あまりの被害があったことを明らかにしました。

こちらの印鑑。家族が円満なことを祈る教団のロゴが入っています。富山県内に住む元信者の女性が、当時、教会へ210万円を献金した代わりに受け取ったといいます。


県内に住む元信者:
「カードは“借金ローン”になってましたし、いつもローンを返している状態ですね」

女性は10年間で献金をしたり、高額のつぼを購入したりして、合わせて1000万円近くを使ったといいます。

今月8日に安倍元総理が銃撃され殺害された事件をめぐって、容疑者の母親が入信していた
旧統一教会、「世界平和統一家庭連合」が11日会見を開きました。

世界平和統一家庭連合 田中富広会長:
「(山上容疑者の家庭が)破綻したのは知っている。このご家庭が破綻された諸事情は私どもも把握していません。そして現場に問い合わせても当時のことをわかってる方もいない。把握しきれていないのが現状」

この会見を見た元信者は。