安倍元総理銃撃事件で逮捕された男の家族のように、旧統一教会への献金で家庭が崩壊したという声が番組に相次いで寄せられています。金沢市の主婦は、夫の定期預金を解約するなど1400万円近くを教団に献金していました。「お父さん、ごめん。貯金もうこんだけやわ」妻から泣きながら告白されたという夫が私たちの取材に応じました。追跡第6弾です。

【第1弾】「お金お金お金、献金献金で家庭ぐちゃぐちゃ」元信者の家族が語る
【第2弾】 210万円献金で“家庭円満の印鑑”…なのに離婚
【第3弾】「さらに献金しなくちゃ…」政治家の“お墨付き”で
【第4弾】「61億K必要」“K”=献金集めを指示する内部文書 謎の“M作戦”
【第5弾】「“自爆テロ”でもやりたい…」財産を献金する苦悩を告白
【第7弾】「献金させてしまい後悔してます」私が勧誘員に変わるまで
【第8弾】貯金額調べ 献金目標をリストに「献金させて後悔しています」
【第9弾】 「自分の土地を売ってでも」献金迫る旧統一教会映像を分析



男性が手にする分厚い本。これは旧統一教会の創設者、文鮮明氏の言葉を集めた本です。その値段は。

男性:「これが430万円したと女房が言ってたよ。430万円」

妻が430万円を献金した代わりに、統一教会から受け取ったといいます。

金沢市に住む73歳の男性は2010年7月、妻からこんな告白をされたといいます。

男性:
「私に泣きながら、お父さんごめんって。貯金もうこんだけやわって。なんでもっと早く言ってくれなかったんだと」

妻は旧統一教会の信者でした。家の建て替えや老後のために貯めていた貯金が、底をつきかけていたのです。なぜそんなことになったのでしょうか?