若い女性が流出している問題を抱える富山県ですが、未婚率も上昇しています。特に男性については深刻です。富山県の人口はどんどん減少していますが、結婚適齢期の男女の人数差を見ると男性の方が多く、その差は年々増えているのです。

県内で2012年から婚活相談に取り組む婚活相談所の代表、飯野道子さんによれば、県内で婚活をするのにハードルが高いのではないかという声もあるそうです。世間体を気にする県民性や結婚できないでいることを知られたくない人が多く、婚活が難しくなっているといいます。そこで飯野さんの婚活相談所が乗り出したのが『メタバース婚活』でした。10月19日に富山県内初開催を目指していますが、下がり続ける婚姻と少子化に対し、新たな一手となるのでしょうか。
県内の男女を結び付けようと奔走する飯野さんですが、実は婚活について特別な思いがありました。およそ20年前、幸せな結婚生活が一転、人生のどん底を経験したのです。

結婚の2年後、子ども2人ができた後に、突然夫が女性と失踪したのです。飯野さんの婚活にかける想いとは。
婚活相談所 Ayllu.飯野道子さん:「これドラコン=ドライブ合コンという形で。これまでいろんなことをやってきました」

2012年から富山県で様々な婚活パーティを企画してきた結婚相談所Ayllu.の代表、飯野道子さん。しかし年々、富山県では婚活が難しくなってきているといいます。

富山県の婚姻数は、去年1年間で3497件となり前年より51件減りました。また、富山県の未婚率は、全国平均より低いですが、その推移をみると、10年前に比べ特に男性が伸びているのです。
50歳時の未婚割合を見ると、女性は
2010年に全国平均が10.6%で富山県が6.7%とその差は3.9%だったのが、
2020年は全国平均が17.8%で富山県が14.0%とその差は3.8%でほとんど変わっていません。