2種類のワクチンが効果的 特徴は…

これは宮崎県内の患者14万人に行った大規模調査の結果です。帯状ほう疹を発症する日本人が増加するなか、以前に比べ20歳から40歳の子育て世代に多く発症していることがわかります。なぜ、なのでしょうか?

斎藤医師:「今、水ぼうそうの子どものみずぼうそうのワクチンが定期接種化されて」

2014年、1歳から3歳の子どもを対象とした予防接種が努力義務になったことで、水ぼうそうにかかる子どもが激減。子どもを介してウイルスを取り込む機会が少なくなり、近年、20代から40代の子育て世代で「帯状ほう疹」が増加しているのです。

一方、この帯状ほう疹はワクチンで予防できます。日本では2種類ありますが。それぞれどんな特徴があるのでしょうか。

斎藤医師:「一つ目は生ワクチンと言われているもので、水ぼうそうのウイルス自体を感染を起こさない程度に弱めたものを接種するというもの」「これは副反応はほとんどないが、効果は50~60パーセントの予防効果で、数年たつとだいぶ弱まってしまうので、副反応は少ないけど弱めのワクチン」

こちらは1回の接種のみで価格がおよそ8000円です。

斎藤医師:「もう一つは不活化ワクチン、2か月の感覚をおいて2回接種する必要がある。熱が出たりとか、体のだるさがあったり、頭痛があったりと軽い全身的な副反応があるが、効果は絶大で10年たっても80~90パーセント以上の予防効果を維持しているというデータがでている」

こちらは2回接種が必要で1回およそ2万円だといいます。