12匹が新たな家族と過ごし始めた…

預かりさん 宮下直美さん:「ユーチューブで鉄の壁に押されて殺処分機に歩いていくワンちゃんの顔を見たときに何とも言えない表情で、自分の力では全部は救えないけど、1匹でも多く幸せにできたらと思います」

柴犬たちは宮下さんら「預かりさん」に一時保護されたうえ、「里親」、つまり新たな「飼い主」を探します。

預かりさん 宮下直美さん:「すごく大変なんですけど、そこで天秤にかけるんです。自分が大変か犬がかわいそうな思いをするかってなると、自分が大変なほうがいいなって。犬にはかわいそうな思いをさせたくないので、頑張っています」

ことし8月、一時保護を終えた柴犬たちの「里親」を探す譲渡会が初めて開かれました。

ことし4月、ケージの中で吠え続けていた柴犬たち。それから4か月。

柴犬たちはすっかり落ち着きを取り戻しました。

しっぽのこころ 宇多利美さん:「愛情を注ぐことが犬に伝わって、こういう状態になったんだと思う。一番最初の顔と譲渡してからの笑顔が、顔が違う。毛並みが違う。性格が違う」

会場を訪れる人たちは熱心に柴犬を見つめていました。

しっぽのこころ 宇多利美さん:「1組の方がこの会場にいる時間が長い。その犬その犬をじっくり見ているし、いざ面談の前に質問が多いことが反対に嬉しくて「どういう性格の子ですか」って。迎えたい気持ちを持ってきてくれていることが感じます」

劣悪な環境から救い出された柴犬たち。現在、里親が見つかった12匹が新たな家族と過ごしています。もともと飼っていた犬ともすっかり仲良くなりました。