これまで6人が行方不明 安全対策の限界

どのような状況で行方不明になったのでしょうか。

有料老人ホーム・ケアセンチュリー富山
作田秀樹施設長:
「小さいおばあちゃんなんですけど。なんかここ登って開けてぴょんと。こんな小さいおばあちゃんですよ。背中丸めて…。上がったんでしょうね。とてもじゃないけどそういう風になるのは絶対ないだろうと思って。そして開けていないってなって」

2016年の夏、入居していた80代女性が自室の窓を開け、裸足で外に出たといいます。

施設の近くには用水路があり、落ちたのではないかと職員が探していると…。

30分後、女性は300メートルほど離れた用水路沿いの道路を歩いていたところを近所の人に発見されました。

有料老人ホーム・ケアセンチュリー富山 作田秀樹施設長:「その方のもともと住んでた方が富山市の流杉のほうだったんですね。だからそっちに向かっていってたんだろうなと」

この一件のあと、窓の施錠を増やすなどの対策を考えましたが…。

作田秀樹施設長:「消防から言われると何かあった時に窓から出れないと危ない。だから安全対策といっても限界がある」

現在、施設には18人の入居者がいますが、ほとんどが認知症だといいます。