新型コロナによる規制がほとんどなかったことしの大型連休、富山県内でも感染拡大前を上回る人の動きがみられました。

JR西日本金沢支社によりますと、北陸新幹線の利用者数は先月28日からの10日間で29万8000人と、去年の大型連休と比べて3万8000人増加しました。新型コロナ感染拡大前の2018年と比べると97パーセントで、特急サンダーバード、しらさぎもそれぞれ93パーセントとコロナ禍前の水準に回復しています。

富山県内の観光地では、砺波チューリップフェアに14日間の開催期間中、去年より7万6000人多い35万8000人が来場しました。入場者数が35万人を超えたのは1999年以来です。

新型コロナの規制緩和により旅行需要が回復したことに加え、初日から満開だったことや、見ごろが最終日まで続いたことが、入場者数の大幅な増加につながりました。

一方、立山黒部アルペンルートでは富山側からの入り込み客数が3万4500人と、去年の同じ時期に比べ、約8000人増えました。コロナ禍前の2019年度と比べると富山と長野側の入り込み客数の合計は61パーセントでした。

こちらも台湾をはじめとするインバウンド需要の回復で入り込み客数が増加したということです。