分配金の支払いが遅れている不動産ファンド「みんなで大家さん」。出資者が集団提訴に向けて訴状送付です。
(集団提訴の原告 400万円出資した男性)「自分のお金が大事だからとにかく早く早く進めたい。まだむこうの資金があるうちに返してもらえるんなら」
9月16日、訴状を大阪地裁に送付したのは、不動産ファンド「みんなで大家さん」の出資者5人で、代理人の弁護士によると出資金の一部にあたる6000万円の返還を求めています。
「みんなで大家さん」は、大阪市に本社のある不動産会社が運営する投資商品で、賃貸物件への出資を募り、年間で出資額の7%の賃料収入を分配してきました。主力商品は成田空港近くで都市開発を行う「ゲートウェイ成田」。
総額2000億円以上の出資金を集めましたが当初の完成予定だった去年、記者が現地を訪れた際は、開発予定地は原野のまま。1年たった今も、建物の建設などは進んでいません。さらに…
【出資者に公開した動画より】
(みんなで大家さん社長)「皆さまこんにちは。心配をおかけしていることを心から深くおわび申し上げます」
今年7月には出資者への分配金の遅延が発生。
【出資者に公開した動画より】
(みんなで大家さん社長)「配当の原資として今月の支払いに間に合うように最善の努力を続けており、死守する覚悟で取り組んでおります」
「みんなで大家さん」の社長は所有する不動産を売却し、分配金の原資にするなどと説明しましたが、約束が守られることはありませんでした。
この分配金支払いの遅れを受けて解約を申し込んだ男性。同じ状況下にある出資者らと出資金の返還を求め集団提訴に踏み切りました。
原告の代理人の弁護士には同様の相談が200件以上寄せられていて、出資額が1人1億円近いケースもあるといいます。
(集団提訴の原告代理人 小幡歩弁護士)「解約は受け付けられているけども、『いついつまで払います』と言われているけど払い込まれていないという方もいらっしゃるようです。泣き寝入りしてしまうと戦わなければ1円も返ってこない可能性がありますので、早いうちに相談をしていただくことが重要かなと思っています」
「みんなで大家さん」側は、MBSの取材に対し「訴状が届きましたら、誠実に訴訟対応を行って参る所存です」とコメントしています。
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