施設で高齢者を守るには…

ささづ苑の職員:「ここに機械がありまして体重移動を感知してくれる」

ベッドから起き上がると、その情報は、すぐに職員に通知されます。

特別養護老人ホーム ささづ苑かすが 
小柴政美施設長:「お部屋のベッドに眠りスキャンという介護ロボット入れてますんで。見守りシステムですけど起きたりしたらピンポンってなる。その方によって設定違う」

特別養護老人ホーム ささづ苑かすが 
小柴政美施設長:「この人の夜のパターン毎日毎日データを蓄積しているので。プランを立ててるのでだから安全を保てる」

施設では1人1人の情報をシステムで管理、高齢者がどのような状況かを把握しているといいます。

特別養護老人ホーム ささづ苑かすが 
小柴政美施設長:「情報ちゃんとして仕入れてからケアに当たらないと情報がないとちゃんとしたケアができない。みんなふらふらになって自信のないまま利用者さんのケアにあたるのはこれは安心安楽につながらないわけですよ」

さらに施設では、定期的に在宅支援サービスを行い、徘徊で行方不明になる恐れがないか確かめています。

ささづ苑かすが 地域包括支援センター 
貝沼尚美さん:「雪降ったよ。これくらい。10センチぐらい」

高齢者:「昼から本当や。でもいろいろすぐ忘れるもん」

ささづ苑かすが 地域包括支援センター 
貝沼尚美さん:「あんまり危ないから外出ないでね」

この日は1人暮らしの認知症の女性を尋ねました。

ささづ苑かすが 地域包括支援センター 
貝沼尚美さん:「安否確認ですよね。元気そうにしているとよかったというかホッとする」

高齢者の行方不明をなくすために求められていることは…。

特別養護老人ホーム ささづ苑かすが
小柴政美施設長:「職員が高い危機意識を持つことが大事。不安にかられて徘徊されると思うんですよね。ここが本当に自分の居場所なのかとか。いろんな感情が表に出てきて答えをみつけたいっていう思いでそういった徘徊という形になられると思うのでそこにつながる要素みたいなものを私どもプロが軽減してさしあげることが大事なんじゃないかと思う」

私たちの取材で、施設から高齢者が行方不明になるケースは富山県内でも相次いでいることがわかってきました。この問題については追跡取材をしてお伝えします。