無免許で車を運転したとして富山県警は8日、滑川市議会の髙橋久光前議長74歳を道路交通法違反の疑いで書類送検しました。しかも県警は、起訴を求める“厳重処分”の意見書を付けました。髙橋前議長は、これまで取材に「無免許運転は1度」と話していたほか、「忘れた」など無責任な発言をしていました。県警は、髙橋前議長が無免許運転を繰り返していたとみて、悪質な事案と判断したとみられます。チューリップテレビは改めて前議長を直撃しました。

きょう(8日)自転車に乗って現れたのは滑川市議会の髙橋久光前議長74歳です。農作業の途中でしょうか、畑仕事の姿をしています。

記者:「高橋さん、すみません。チューリップテレビの者なんですけど…」
髙橋久光 滑川市議会前議長:「映されんちゃよ」
記者:「一言だけ。公人でありながら、(無免許運転など)いろいろやってたんじゃないですか」

髙橋前議長は無言のまま、記者カメラのレンズに手を押し付けると、ドアを閉めました。

富山県警はきょう(8日)、道路交通法違反の疑いで富山地検に起訴を求める「厳重処分」の意見書付きで書類送検しました。犯行が悪質と判断したとみられます。

捜査関係者によりますと、髙橋前議長が疑われているのは、道路交通法の中でも3つの違反。

まずは「無免許運転」。去年9月、自宅から100メートルほど離れた道路を無免許で運転した疑いです。

さらに「事故不申告」と「事故不申告教唆」。去年1月、女性が運転する車に追突事故を起こされましたが、この際、髙橋前議長は無免許で運転していたうえ、女性に対して事故を警察に届け出ないようそそのかし、自らも報告せずに現場を立ち去った疑いが持たれています。女性が昨年秋になって県警に申告し、事故が発覚したのです。