“高校教師”の指摘で間違いが発覚

そもそも採点ミスはなぜ発覚したのでしょうか?試験から1年が経った先月になって、富山県外のある高校教員からメールで解答に誤りがあるとの指摘があったといいます。

大学側は、採点ミスがみつけられなかったことについて…。

富山大学 鳥海清司学長補佐:
「結果として13人が(解答の誤りを)見逃してしまった」

富山大学では物理の試験問題は、13人の大学教員が問題作成と点検を行っていました。10人が問題を作る「作門委員」、3人が「点検委員」です。
採点ミスの発覚の経緯について、記者から大学側に質問が集中しました。

記者:
「外部から指摘されないとミスが発覚しないという学内のレベルの低さが表れているのではと感じるんですけどどうお考えですか?」

富山大学 齋藤滋学長:
「レベルが低いというのはむしろ問題作問委員と検討委員が同じような部屋で行っていたこと自身、反省点がございます。本来は別々の部屋で、全く真っ白な状況で検討していただくのが本来の姿であったと思うんですが。問題作門委員の解答で、皆さんが納得してしまった」

本来、解答の点検作業は、問題を作った人の影響を受けないよう別の部屋に分かれて行う決まりでしたが、物理の科目については、全員同じ部屋でチェックを行っていたといいます。

記者:
「どのような点検をしましたか?」

富山大学 鳥海清司学長補佐:
「点検としましては出てきた問題を実際に解いて解答をつき合わせるということです」

記者:
「どうしてこのようなことが起こったと思いますか?」

富山大学・鳥海清司学長補佐:
「1つ目は作問委員の解答が正しいという前提に立った点検になっていたという可能性。2つ目として、点検委員が作問委員を信頼するあまり、表面的な点検に終始していた可能性など、複合的な要因により引き起こされたものと考えています」

齋藤学長は…。