2001年には入試をめぐる問題で隠ぺい…学長辞任も
富山大学 齋藤滋学長:「残念でしょうがありません。(試験問題をチェックする)マニュアルもありますが、おそらく形骸化していた。毎年のことですので、多少の気のゆるみがあったのではないか」

試験当日までに9回ものチェックを重ねたにもかかわらず、ミスを見抜けなかったといいます。
富山大学 齋藤滋学長:
「どうしてこのようなミスが起きてしまったのか検証しているところです。私自身が考えていますのは、問題作問委員の責任だけではなくて、そのリスクを点検できなかったそちらの方に問題があると考えています。問題を作成した人の意図とか解答例を聞いてしまうんです。点検者はおそらく解答がインプットされてしまって、そういった間違えた答えを誘導してしまった可能性はある」
今回の採点ミスについて富山大学は、再発防止検討委員会を設置し原因の検証を行なうほか、入試体制を抜本的に見直すとしていて、6月末を目処に報告書をまとめるとしています。

富山大学をめぐっては2001年、人文学部の入試の判定ミスから受験生16人を誤って不合格にしたうえ、その事実を隠ぺいする問題があり、教官12人を免職や停職などの懲戒処分、学長が引責辞任に追い込まれた“過去”があります。
再び起きた入試をめぐる問題。富山大学では、あさって3月8日に今年度の入試の合格発表が行われます。大学側は今年度の問題について、“誤り”はないとしています。







