「風邪を引いたから肉や野菜をたくさん食べて、栄養をつけないと!」そう思って、普段以上にしっかり食べることありませんか? 実はそれ、治療という観点からは “ナンセンス” かもしれません。内科の医師に、風邪を引いたとき時に「避けるべき食材」と「おすすめの食べ物」について詳しく話を聞きました。
私たちの体は、体温が1度上昇するごとに基礎代謝が約10〜13%も増加し、エネルギー需要が高まります。

その一方で、体温調節や免疫システムにエネルギーを集中させるため、消化器への血流が減少しやすくなり、胃腸の働きは著しく弱くなってしまいます。
つまり、風邪で発熱した時は「エネルギーは必要だけど、消化する力はない」というジレンマに陥っているのです。
ここで普段と同じ食事を摂取してしまうと、弱った胃腸に大きな負担をかけ、体力の消耗や、症状の悪化を招くおそれがあると、ステーションクリニック総院長の峰岸真史医師はいいます。
ステーションクリニック総院長・峰岸真史医師
「発熱時には体内で様々な生理的変化が起こります。体温調節のために多くのエネルギーが消費され、免疫システムも活発に働き、発汗により水分と電解質が失われやすくなります。発熱時でも適切な栄養摂取は不可欠で、特に免疫機能の維持には良質なタンパク質とビタミン類をいかに胃腸に負担をかけずに摂るかが重要となります」
回復を遅らせないために、まずは発熱時に消化に負担をかける食材や、症状を悪化させる可能性のある食品を把握しておきましょう。

【消化に負担をかける食材】
■「揚げ物」:脂質が多く消化に時間がかかる
■「肉類の脂身」:動物性脂肪は消化が困難
■「繊維質の多い野菜」:消化に多くのエネルギーを消費(ごぼう・きのこ等)
■「玄米・全粒粉パン」:食物繊維が消化を妨げる
ステーションクリニック総院長・峰岸真史医師
「脂肪分の多い食品は消化に時間がかかり、胃腸への負担が大きくなります。発熱時の弱った消化機能では、これらの食品の処理が困難になります。実際に、これらの食材を摂取したことで症状が長引いたケースも経験しており、注意喚起を行っています」










