富山の食卓にもなじみ深い「かまぼこ」ですが、主な原料となるスケソウダラのすり身の供給がひっ迫し、日本かまぼこ協会が緊急声明を出す事態となっています。現場を取材しました。

高岡市の広又蒲鉾商店。明治29年の創業以来、富山特産のかまぼこの製造、販売を長年担ってきましたが、いま、かつてない危機に直面しています。


広又蒲鉾商店 広野隆一さん
「原油高、包装資材が高くなっているということ、魚がそもそも獲れていないのもありまして、すり身の原料も値上がりしています」
かまぼこの主な原料、スケソウダラのすり身の価格が高騰しているといいます。
広又蒲鉾商店 広野隆一さん
「(すり身ではなく)切り身の方が儲かるというかコスパがいいので、そっちの方に回ってしまっているのと、海外でも練り物を食べるようになってきた」

広野さんによりますと、近年、海外市場では、スケソウダラの“切り身”の需要が高まり、“すり身”の生産量は減少傾向に。それとは裏腹に、練り物は、日本だけでなく海外の食文化としても定着しつつあり、すり身の供給がひっ迫しているといいます。


広又蒲鉾商店の仕入れ価格は、10年前に比べると、1.5倍ほどに。さらに、中東情勢の悪化による包装資材の値上げも深刻で、今後の対応を検討しています。
広又蒲鉾商店 広野隆一さん
「白黒(パッケージ)はまだ考えていないですけど、そのうち考えなきゃいけないのかなと…」

今月1日、日本かまぼこ協会は緊急声明を発表しました。
声明文
「これまでに例のない複合的危機であり、このまま状況が改善されなければ水産練り製品の安定供給が困難となり、製品出荷に重大な支障を及ぼす可能性があります」

広又蒲鉾商店 広野隆一さん
「厳しいんですけど、なんとかできる限り、皆さんが買えるような金額で頑張りたい」










